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札幌・すすきのエリアに人気ラーメンチェーン店オープン。北海道初進出を果たす

店舗外観
にぎわい処も札幌進出に合わせ設けられた
北海道オリジナルとなるのれん
43席すべて味集中カウンターとなる
「天然とんこつラーメン(創業以来)」(980円)

1月23日、札幌・すすきのエリアに「一蘭 札幌すすきの店」(北海道札幌市中央区南3条西5丁目1−1 ノルベサ1F)がオープンする。運営は株式会社一蘭(福岡県福岡市博多区中州、代表取締役社長:吉冨学氏)。

北海道初進出に至った経緯

かねてより、北海道出店への要望を多くもらっていたという同社。関東より北に店舗がないため、新たな挑戦となった。札幌エリアは北海道内からはもちろん、国内外問わず多くの人が訪れる場所。そのため、多くの人に本場・本物のとんこつラーメンを味わってもらえる。ラーメン激戦区の札幌出店にあたって同社は「メニューを『天然とんこつラーメン』一本に絞り込み、40人以上もの専属職人が日夜研究を行っている。ラーメンの選択肢が多く、さまざまな味を知っている北海道民であっても味に満足してもらえると考える」と話す。

一蘭は5つの元祖があることで知られている。
一つ目は4人しかレシピを知らないという「赤い秘伝のたれ」。このたれは、独自にブレンドした唐辛子を基本に30数種類の材料を調合し、何昼夜も寝かせ熟成を行う。単なる辛さだけでなく、さまざまな風味が口の中に広がり、奥深い味を生み出す秘訣だ。
二つ目は「臭みのないとんこつスープ」。同社では100パーセント豚の骨から抽出した天然のとんこつスープを用いる。単に豚の骨を煮出しただけでは通常臭みが出てしまうが、一蘭は特殊製法を用いることでこの問題をクリア。余分な灰汁を時間をかけて丁寧に取り除くことで、とんこつの旨味はそのままに、臭みのないスープを作ることができる。
三つ目は「味集中カウンター」。味にこだわる同社ではより味を深く堪能してもらうため、特許を取得している味集中カウンターを設ける。目の前と隣席を仕切って1席1席が半個室になっているのが特徴だ。周りが一切気にならないため、味覚が研ぎ澄まされラーメンの美味しさをより深く味わえるという。
四つ目は「オーダー用紙」。7項目から選び、好みに合わせた一杯が楽しめる。自分でさまざまな組み合わせを試せるため、何通りもの味を作り出すことができる。
五つ目は「替玉注文システム」。替玉を注文する際、替玉プレートをテーブル奥のボタンの上に乗せるだけで提供される。ボタンの上に置くとチャルメラが鳴り、従業員が替玉プレートを取りに来る。声を出さずに注文できるため、女性客に喜ばれているという。

味集中カウンターのみの店内

北海道初進出にあたって、店内は43席を用意した。一蘭の独自システムを体験できるのはもちろん、博多の雰囲気を感じてもらうため、屋台や夜店をイメージした内装を施した。

席はすべて「味集中カウンター」。男女問わずひとりでも気軽に訪れられ、心ゆくまで「天然とんこつラーメン」を堪能できる。子ども用のイスも用意されているので、家族連れでも安心だ。

ラーメンはそもそも黙々と10分程度で味わうもの。味集中システムは周りを気にせず、本能のまま目の前の一杯に集中できるというメリットがある。
同社は「人は自律神経の働きにより、緊張したり、リラックスしたりする。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は緊張時に優位に働く。接待やお見合いなどの緊張する状態は『戦闘モード』『消費モード』。このような状態では美味しさを感じることはできない。副交感神経が優位に働いているリラックス状態のときこそ、純粋に美味しさを感じることができる。味集中システムでは周りが気にならないため、都会の喧噪や仕事中の緊張した『交感神経モード』から『副交感神経モード』に切り替わるので、美味しさを一層感じることができる」と話す。

札幌で長く愛される店へ

提供されるメニューは「天然とんこつラーメン(創業以来)」(980円)。天然コラーゲンがたっぷりと含まれ、世界初「トランス脂肪酸ゼロ」の身体にも優しいラーメンだ。
魅力は美味しさ最優先で製造した「一蘭特製生麺」。麺はスープに浸かったその瞬間から刻一刻と変化していく。同社ではもっとも美味しい状態で食べてもらうため、ラーメンが出来上がってから15秒以内に提供することを徹底している。提供に15秒以上時間がかかる席は一切設けない「超生麺15秒の掟」があるのだ。

このほか、北海道ならではの工夫も盛り込む。

一つ目は「にぎわい処」。博多の夜や祭り屋台を用意し、美味しい酒を味わうことができる。
二つ目は「Air Wait」。北海道の冬は寒いため、外で行列させるのは申し訳ないと予約番号制で、何分後に訪れれば着席できるのかを知らせる。これは多言語にも対応し、多くの外国人客にもストレスを与えない仕組みとなる。
三つ目は「のれん」。時計台やアイヌ文様を用いた北海道オリジナルののれんを用意した。

全世界に店舗を設けながらも、地域ならではの特徴を盛り込んだ一蘭。今後も多くの国や地域に出店していくだろう。

(取材=中田徹)

店舗データ

店名 一蘭 札幌すすきの店(いちらん)
住所 北海道札幌市中央区南3条西5丁目1−1 ノルベサ1F
アクセス 札幌市営地下鉄南北線「すすきの駅」から徒歩2分
営業時間 10:00〜翌4:00
坪数客数 43席
運営会社 株式会社一蘭
オープン日 2020年1月23日
関連リンク 株式会社一蘭
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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